――それは、思い出と共にしまいこんだぬいぐるみ。
長谷川康太はごく普通の男子高校生。夢もなく、なんとなしに日々を過ごしていた。
ひょんなことから同じ高校に通う水野祐がマイメロディを好きだと知った康太は、
祐が「サンリオキャラクターを好きでいることを恥じない」ことに驚く。
「なぜ思い出したくないのか」
「なぜ好きになったのか」
「なぜ頼ってしまうのか」
「なぜ恥ずかしいのか」
「なぜ自分を受け入れられないのか」
吉野俊介、西宮諒、源誠一郎。
新たな出会いを重ねながら、康太は自分の心と向き合っていく。
それぞれの思いを秘めた仲間たちが集い、
5人の青春が始まる。