いちご新聞10月号|いちごの王さまからのメッセージ
秋は“実り”の季節です。努力、友情、様々な“実り”の秋になりますように。
ようやく街に吹く風の中に秋を感じるようになってきましたね。みなさん、元気に頑張っていますか?
「〇〇の秋」、この〇〇に入る言葉は人それぞれだと思います。芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・
王さまは「実りの秋」って言葉が好きです。
秋には、果物やお米、根菜類が実りの時期を迎えます。王さまは果物が大好きなので、秋というと美味しい葡萄や柿を連想して嬉しくなりますが、実るのは食べ物だけではありません。これまでこつこつ頑張ってきたことの成果が出るという意味もあります。「努力が実る」というように使われますね。
みなさんには、毎日の生活の中で頑張ったことの“実り”を実感できるようなことはありますか?
王さまは、小さなことだけど、毎日続けている運動によってヘルスメーターの筋肉量が少しでも増えると、自分自身で「頑張ったな」って思います。
みなさんの中には、もっと大きなことに挑戦している人もいることでしょう。
それぞれの努力が実る日を目指して、こつこつ頑張っていきましょう。
このいちご新聞が発売になる頃、王さまの幼稚園時代からの親友がお誕生日を迎えます。3歳の時から、なんと94年間もずっと仲良くしている親友で、2人ともこの年まで元気に仲良くしていることをお互い、とても珍しいことだと思っています。
先日、幼稚園時代の集合写真を前に、お互いの顔を写真と見比べて、「2人ともおじいさんになったけど、関係はこの頃と何も変わらないね。3歳の時に同じ幼稚園の同じ組になれてよかったなぁ」と笑い合いました。
王さまはお友だちにお誕生日のプレゼントとカードを用意しているのですが、この年になると、一緒にお祝いできることだけでも貴重で有難いことなんです。だから、お友だちのお誕生日が、心底嬉しくてたまりません。この前、ある知り合いの人が王さまとお友だちの94年来の友情を“尊い”と表現しました。それは推し活で使われる言葉だと教えてくれたのですが、考えてみると、確かに“尊いこと”なのかもしれません。
2人の関係は何も変わっていないと言ったけれど、王さまたちの10代の頃は戦争中で、20代~60代はお互い仕事が忙しくて、なかなか会えない期間もありました。でも、月に一度は必ず連絡を取って、近況を報告し合っていました。ここ10年は時間も出来て、お互いが想い出話をする唯一の存在になり、頻繁に電話をしたり、時々は会ったりしています。
お友だちとの関係はその時々によって変わるかもしれないけど、一緒に過ごした時間は大切な想い出となって、心に刻まれていきます。
忙しい時は目の前のことで精いっぱいでも、お互いを大切に思う気持ちがあれば、友情もいつか“実り”の時期を迎えるものです。