爽やかな春風が気持ち良い季節です。近所の玄関先や王さまのお家のお庭に色とりどりのチューリップが楽しそうに咲いています。
王さまは去年、知り合いの人が富山の砺波チューリップフェアで買った球根をたくさん送ってくれたので、秋にお庭に植えて、春に咲くのを待っていました。2月に小さな芽が出てきて、3月にニョキニョキ伸び始め、4月に蕾をつけました。いろんな種類をランダムに植えたので、咲くまではどんな色のお花が咲くか分からないのもなかなか楽しいものです。
♪さいた さいた チューリップの花が
ならんだ ならんだ あかしろきいろ
どの花みても きれいだな♪
この歌の通り、どの花もとてもきれいです。最近は品種改良で花びらのふちがひらひらとレースのようになっていたり、花びらの多い八重咲きだったり、金魚のように赤と白が混じっていたり、ひと口に「きれい」と言ってもいろいろ個性的です。
お花屋さんにも珍しいチューリップをおいてありますから、ぜひ、見に行ってみてくださいね。
5月には『こどもの日』と『母の日』がありますね。『こどもの日』は子供の健やかな成長を願う日で、『母の日』はお母さんに日頃の感謝を伝える日です。
王さまのお母さんは若い頃に病気で亡くなってしまったけど、今の自分があるのはお母さんのおかげだといつも思っています。お母さんにこの気持ちを直接伝えたかったなと思いながら、毎朝毎晩、お線香を上げています。
伝えたいことを伝えられる時に伝えておくことはとても大切なことです。いつも一緒にいる家族に改まって感謝を伝えることは、なかなか気恥ずかしいものかもしれませんが、みんながそうだからこそ、5月の『母の日』や6月の『父の日』が決められているのではないでしょうか。
今日は母の日だから、いつもは言えない「ありがとう!」を伝えてみようかなって感じでいいんだと思います。
王さまが母の日にプレゼントしたいのは、やっぱり花束とお手紙です。
王さまは小さい頃からお花が大好きだったので、お庭の片隅に自分で植えた桜草を育てていました。一生懸命に手入れをして咲かせることができると、お母さんが「まあ、きれいに咲いたこと。お花も喜んでいますよ」と嬉しそうにニコニコしてくれました。一番喜んでほしいお母さんに褒めてもらえたことが嬉しくて、王さまは今もお花を育て続けているのかもしれません。
お母さんが今年のチューリップいっぱいのお庭を見たら何と言うかな?なんて考えながら、母の日には、王さまも心の中で天国のお母さんへ「ありがとう」を伝えようと思います。