いちご新聞12月号|いちごの王さまからのメッセージ
相手のことを考えてプレゼントを選ぶ、その時間こそが“素敵なプレゼント”です。
いちごメイトのみなさん、今年最後のいちごの王さまからのメッセージになりました。
人は長年生きていると、時の流れを年々、早く感じられるようになるものだと言われています。だからでしょうか?王さまにとっても今年はあっという間に過ぎてしまった感じがしています。
でも、今年は『いちごの王さまのサンリオ歴史館』の連載があったので、執筆しながら、サンリオを創業した時のことや当時一緒に働いていた懐かしい人たちのことをいろいろ思い出して過ごした1年間でした。今回が最終回になりますが、この連載を通して、いちごメイトのみなさんにサンリオの歴史を伝えることが出来ていたら嬉しいな、と思っています。
12月はクリスマスの月です。クリスマスというと、王さまが通った幼稚園は、山梨のカートメル幼稚園というキリスト教の幼稚園だったので、クリスマス会のことが思い起こされます。
クリスマス会ではみんなで飾ったツリーの前で讃美歌を歌い、お菓子を食べて小さなプレゼントをもらいました。昭和のはじめ頃のことですから、日本ではまだクリスマスの行事はなく、クリスマスという言葉を知らない人も多かった時代でした。でも、王さまは幼稚園のおかげでクリスマスというのはみんなで集まって楽しく過ごす日だということを知ることが出来て、小さなプレゼントをもらう嬉しさを体験しました。そのことがサンリオのSmall Gift Big Smileに繋がっていったのだと思っています。
みなさんも今まさに、クリスマスに家族や仲良しのお友だちに何を贈ろうかな?と考えたり、選んだクリスマスカードに何てメッセージを書こうかな?と悩んだりしているかもしれませんね。
考えすぎて、「これで本当にいいのかな?喜んでもらえるかな?」って心配になっちゃうかもしれないけど、相手のことを考えてプレゼントを選ぶ、その時間こそが“素敵なプレゼント”なのです。相手の喜ぶ顔が見たくて選んだプレゼントは、モノを通してその思いが伝わるから大丈夫。きっと喜んでもらえますよ。
今年最後に王さまがどうしてもみんなに伝えたいことを書きます。
世界には、クリスマスを戦争下で迎えている国や、貧しくて食べるものがなくてプレゼントどころではない国もあるのが現実です。
王さまの願う平和には程遠く、この1年でさらに遠ざかってしまったように感じています。
どうか、来年はすべての人々が仲良く助け合って生きていける世の中に、少しでも近づいていけますように…。