いちご新聞10月号｜いちごの王さまからのメッセージ

　いちごメイトのみなさん、元気に頑張っていますか？
　暑かった夏とこれからやってくる寒い冬の合間の過ごしやすい秋を、旅行や読書などみんなそれぞれ思い思いに楽しんでほしいと思っています。近年は秋が短くなっていると言われていますから、寒くなる前に出来ることを意識してやっておくことをお勧めします。

　みなさんには、毎日行っている日課はありますか？
　王さまはラジオ体操とお散歩を日課にしています。健康のために始めたラジオ体操は、もう5年以上続けています。
　きっかけはキティちゃんのラジオ体操ぬいぐるみが出来たことでした。王さまは最初、ラジオ体操を知らなかったので、そのぬいぐるみを買って、周りの人に教えてもらいながら1つ1つの体操を覚えていきました。覚えるまでは苦労しましたが、毎日やっているうちに王さまにも出来るようになりました。王さまは今95才ですが、出来る限り続けたいと思っています。

　もう1つの日課のお散歩は、コロナの自粛期間に家の中に閉じこもってばかりいることに嫌気がさして、家の周りを歩こうと思って始めました。お散歩コースは3つあって、毎日、今日はどのコースを歩こうかなと考えて歩き始めます。王さまのお気に入りのコースは、2階の窓からのぞいている柴犬に手を振って、公園のベンチで休みながら歩くコースです。
　今では、王さまと同じように健康のために歩いている人、犬を連れてお散歩をしている人と顔なじみになり、軽く会釈をしたり、時々少しお話したりするようになりました。
　「暑いですね」「今日は涼しいですね」「可愛い犬ですね」「昨日は雨だったけど、今日は晴れて良かったですね」と、なんて事のない軽い挨拶をするだけだけど、声を掛け合うお散歩仲間が出来たことで、「あ、あの人は今日もお散歩しているな。元気そうで嬉しいな。よし、今日も歩くぞ！」と、多少疲れていても頑張って歩こうという気持ちになります。

　しかも、お散歩していたら不思議な偶然がありました。ある日、王さまはお散歩中に疲れて少し休みたいな、と思っていたら、1軒のお家の前で「どうぞ、ここに座ってください」と植え込みの横の腰掛けるのにちょうどいい高さの所を勧めてくれた親切な人がいて、王さまはそこに座らせてもらいました。とても有難くて声をかけてくれた人と少しお話ししていたら、なんと、その人は王さまの仲良しのお友だちの姪だということが分かりました。幼少期から叔父さんがサンリオグッズやいちご新聞をプレゼントしてくれて、いちごの王さまからのメッセージを読んで、いちごの王さまに会いたいと思い続けていたんだそうです。それ以来、いつもそこで少し休ませてもらって、懐かしい思い出話や近況を話すようになり、お散歩が一層楽しくなっています。

　みなさんも毎日の日課の中に楽しみを見つけながら、無理せず自分のペースで続けていってくださいね。