いちごの王さまからのメッセージ

いちごメイトのみなさん、元気に頑張っていますか？
もうすぐ新緑の5月だというのに王さまは楽しい気持ちになれません。長引くコロナがなかなか収まらず、一体、いつになったら元の生活に戻れるのだろうとため息をついています。コロナに関係なく芽吹いている木々の緑や、一生懸命に咲いているツツジの花の生命力に励まされながら、頑張らなくちゃ、と自分を奮い立たせています。

王さまの気持ちが沈んでいるのには、コロナ以外にも大きな理由があります。
それは王さまが「絶対にいけないこと」と、このいちご新聞でも何回も書いてきた戦争が起こってしまったからです。
国の権力者はどうして話し合いで解決しないで武力で戦おうとするのでしょうか？
「いかなる戦争にも正義はない！」
傷ついている兵士、泣きながら自分の国を追われる子どもの姿を見ているだけで王さまも涙が出てきて、心がギュッとしめつけられるように苦しくなります。
王さまは今の世界情勢をとても悲しく思っています。国と国とが仲が悪くなって、喧嘩をして、戦争にまでなってしまうのはどうしてなんだろう？なぜ、みんな平和に仲良く暮らすことができないんだろう？とずっと考えています。
王さまには同じアジアの中国、韓国、ベトナム、タイ、シンガポール…、そしてアメリカにもブラジルにもヨーロッパにもロシアにも世界中に友だちがいます。みんな、とてもいい人たちで長年仲良くしています。
一人一人はいい人で仲良しなのに、国と国は争いごとをしているなんて、何か変だと思います。

王さまはいちごメイトのみなさんにいつも言っていますよね。
「相手の立場になって考えよう」って。
もし、何かのことで意見が食い違った時は、自分の考えをきちんと話して、お互いに相手の考えをよく聞いて理解し合おうとすることが、とてもとても大切です。
その時に1番必要なのは、自分の意見を通そうとするのではなく、相手を理解しようという気持ちです。

王さまは先日、戦争の渦中にある国の人々の記事を目にしました。
それは、世界的に有名なボリショイ・バレエ団の人気ダンサーたちが自国の行動に抗議して続々と退団しているという記事でした。退団を決めた最高位ダンサー（プリンシパル）の人がこう言っていました。
「正当化できる戦争はない。どんな暴力にも常に反対していく」
このように考えている人はたくさんいるということをみんなで理解しておきたいと思って、この言葉を引用しました。

世界中の人々、世界中の国々が「戦争は二度と起こしてはならない！」と考える未来であってほしいと、心から願ってやみません。