いちごの王さまからのメッセージ
9月のメッセージ
いちごメイトのみなさん、元気に頑張っていますか?コロナウイルスは変異株の出現で感染の第5波が来ている上に、梅雨の局地的大雨が日本中のあちこちで川の氾濫や土砂崩れを引き起こし、次から次に生活を脅かすことばかりで、王さまもニュースを見ては暗い気持ちになって、ため息ばかりついています。
でも、いちごメイトのみなさんに「元気に頑張っていますか?」って聞いている王さまが、こんな暗い顔をしていてはいけないと思い直し、ぐっと顔をあげて「明けない夜はない。みんなと一緒に頑張らなくちゃ!」とペンを握って原稿用紙に向かったところです。
本当なら、1年延期して開催となる今年の夏のオリンピック・パラリンピックは、人類がコロナを克服した証として行う世界のスポーツ祭典になる予定で、人々は晴れやかな気持ちで興奮と熱気に包まれることを期待していました。
でも、王さまがこの原稿を書いている段階では東京に4回目の緊急事態宣言が発令されてしまい、東京近郊など多くの競技場で無観客開催となることが決定しました。
この9月号のいちご新聞が発売になる時は、すでにオリンピックの結果が出ているでしょうが、これから始まるパラリンピックを含めて、どういう形での開催であってもスポーツ選手たちがこれまで頑張ってきた成果を発揮してほしいと願うと同時に、感染者を増やさない、医療のひっ迫に繋がったりしない運営で安全に終わってくれることを望むばかりです。
オリンピック・パラリンピックは世界最大のスポーツの祭典であり、選手たちは正々堂々と世界一を競い合い、自国の選手を応援する人々が観光を兼ねて開催国を訪れ、競技場では国際色豊かな応援が繰り広げられる、4年に一度、世界が1つになって盛り上がる楽しいイベントであるはずでした。
それなのに、コロナウイルスが収束せず、緊急事態宣言が出されている中、無観客で開催するオリンピックって何なのだろう?と王さまは複雑な気持ちでいます。
私たちの生活には楽しいことが必要なことも分かります。でも、局地的大雨で住居を流されてしまうような苦しみに遭遇することもあるし、コロナのような病気が突然、襲ってくることだってあるのです。私達にとって、どんな時も1番大切なことは『命を守る行動』です。つらい時はみんなで一緒に耐えて乗り越え、その先に何か楽しい希望を持って生きてゆくのが私たち人間なのです。
これまでも、私たちは災害などいろいろな困難をみんなで励まし合いながら乗り越えて来ました。だから、長く続いているコロナウイルスの問題も頑張って乗り越えて、その先に、きっとまた心から笑顔になれる楽しい瞬間が待っていると王さまは信じています。